【小ネタ】 AWS WAFマネージドルールをサブスクライブ時と異なるユーザーでキャンセルしてみた
こんにちは。AWS事業本部トクヤマシュンです。
AWS WAFにマーケットプレイスで購入したマネージドルールを適用したい時があります。
このような場合にはマネージドルールのサブスクライブを行います。
サブスクライブ操作を行なった担当者が退職するなどしてIAMユーザーが削除された場合に、
サブスクリプションのキャンセルはできるのだろうか、と思って調べてみましたので
小ネタとして共有します。
はじめに結論
サブスクライブを行なったユーザーを削除しても、他のユーザーでサブスクリプションのキャンセルは可能です
理由
購入したマネージドルールのサブスクリプションにアクセスできるかどうかは、IAM権限で決まります。
参考:AWS Marketplace サブスクリプションへのアクセスのコントロール
そのため、AWSMarketplaceManageSubscriptions
といったAWS管理ポリシーを持ったユーザーであれば、他のユーザーが購入したサブスクリプションであってもキャンセルが可能です。
試してみる
それでは実際に、マネージドルールをサブスクライブした後にユーザーを削除し、他のユーザーからサブスクリプションをキャンセルしてみます。
マネージドルールをサブスクライブする
まず、subscription-purchase-testというユーザーで作業をします。
AWS WAFマネージメントコンソール画面から、AWS Marketplaceにアクセスします。
複数のマネージドルールが表示されます。
ここでは、Cyber Security Cloud Managed Rules for AWS WAF -HighSecurity OWASP Set-をクリックします。
ルールの説明が表示されるので、Continue to Subscribeをクリックします。
Subscribeをクリックすると、購入完了です。
Marketplaceのサブスクリプションの管理に、先ほどサブスクライブしたルールがアクセスレベル:契約として表示されました。
サブスクライブしたユーザーを削除
IAMコンソール画面から、subscription-purchase-testというユーザーを削除します。
削除用のユーザー作成
IAMコンソール画面から、subscription-cancel-userというユーザーを作成します。
このユーザーには、AWS管理ポリシーAWSMarketplaceManageSubscriptions
を付与します。
マネージドルールのサブスクリプションのキャンセル
ここからは、先ほど作成したsubscription-cancel-userユーザーで作業を行います。
コンソール画面からAWS Marketplaceに遷移すると、先ほどサブスクライブしたマネージドルールが表示されているので、管理をクリックします。
アクション→サブスクリプションをキャンセルをクリックします。
チェックボックスをONにし、はい、サブスクリプションをキャンセルするをクリックすることで、キャンセルが完了します。
最後に
AWS WAFのマネージドルールのサブスクライブを行なったユーザーとは異なるユーザーで、キャンセルを行ってみました。
蓋を開けるとIAMで制御しているだけなので単純な話でしたが、勉強になりました。
本ブログがどなたか困っている方の助けになれば幸いです。 それでは。